東口順昭 プロフィール
1986年5月12日生まれ
2009年、新潟アルビレックスでプロデビュー。
2014年、ガンバ大阪へ移籍。守備力の高さから日本代表にも選出された。
オフィシャルLINE BLOG:
http://lineblog.me/masaaki_higashiguchi/
— ガンバ大阪というチーム、ゴールキーパーという役割
- 坪田
-
アルビレックスからガンバ大阪に移り、
日本代表になってと、
さまざまなチームで経験を積まれていますが、
今の環境はいかがですか? - 東口
-
ガンバは、中学生の頃にJrユースでやっていて、
自分の特徴を磨けた場所なので、思い入れがあります。
今は、ガンバの勝負強さ、ヤットさん(遠藤保仁選手)、
こんちゃん(今野泰幸選手)など、
日本を代表する選手たちと一緒にサッカーを
出来ることがすごく刺激になっています。 - 坪田
-
そうやって周りと切磋琢磨出来ることが
成長に繋がっているんですね。 - 東口
-
日本代表も、昨年やっと1試合出られたけど、まだまだ…。
もっと出たいって気持ちがすごく強いですね。 - 坪田
-
実は今回の対談前から東口さんの
プレーに注目していたのですが、
個人的に坪田ジャパンでは東口さんは
正ゴールキーパーなんですけどね。笑 - 東口
-
本当ですか?!ありがとうございます。笑
- 坪田
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新潟から地元の大阪へ戻る事を決められた時は、
どういった気持ちでしたか? - 東口
-
不安しかなかったですね。
知名度がないので、東口っていう名前を
世に知らしめるために移籍しましたが
【タイトルを獲って当たり前】というチームなので、
常に勝利へのプレッシャーを感じながら
試合に臨んでいます。 - 坪田
-
あらゆるスポーツの中でも、
サッカーは特に応援が激しいですよね。 - 東口
-
なかなか点が入らないスポーツなので、
1点の重みが違いますから。
新潟は負けても拍手で“次、頑張れよ”って
優しく見守ってくれる感じがありましたけど、
ガンバはすごいです。笑 - 坪田
-
新しい吹田スタジアムはとくに
観客と選手の距離が近いですよね。 - 東口
-
はい。
サポーターをすごく近く感じますね。
ブーイングもよく聞こえます。笑
すごく勇気付られる声援も届くので
やりがいがありますね。 - 坪田
-
選手個人の個性はもちろんですが、
ポジションによっても特徴があると思うのですが。
よく言われるのは、フォワードはわがままとか、
ミッドフィルダーは冷静とか…。
キーパーはどういう方が多いですか? - 東口
-
う〜ん。
坪田さんはキーパーにどんなイメージがありますか? - 坪田
-
寡黙な印象ですね。
- 東口
-
キーパーはクレイジーって言われるんですよ。
実際、変わっている人が多いです。笑 - 坪田
-
へーっ!確かに。笑
サッカーをやっていたら、
ボールを蹴るほうが楽しいはずなのに、
受けるほうを選ぶって、
変わっているのかもしれませんね。笑 - 東口
-
そうなんですよ。笑
輪に入らない、自分の世界を持っている…、
マイペースなタイプが多いんですよ。
僕はかなりまともな方ですけど。笑 - 坪田
-
子どもの頃からキーパーをやっていたのですか?
- 東口
-
いえ、子どもの時はずっとフォワードをやっていました。
でも年齢を重ねるうちにちょっとずつ点が取れないので、
中盤からどんどん下がって・・・最終的にキーパーに。笑 - 坪田
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東口さんは試合中、ノッたらすごいですよね。
- 東口
-
リズムが出来たらノれるんですよ。
いっぱいボールが来る試合のほうが向いているのかも。
学生時代に弱いチームにいたので、
ボールがいっぱい飛んでくることに慣れていて。笑 - 坪田
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冷静さと瞬発力を同時に求められるポジションですからね。
- 東口
-
そうですね。
相手の監督が戦術をいくら考えても、
試合中に全て無にしてしまうチカラがキーパーにはあります。
守りもまた。それだけ責任がありますし、
自分はこのポジションにやりがいを感じています。
— チーム内ではいじられキャラ? 自宅では…
- 坪田
-
サッカー選手は特に選手同士が仲の良いイメージです。
チームワークが大切なスポーツだからでしょうね。
ご自身のブログでもチームメイトのことを
よく書かれていますよね。 - 東口
-
新潟はワイワイ仲良しなチームでしたね。
ガンバはやや大人な感じというか、
ワイワイするノリに参加したくない人は来ない。
けど、みんなで『なんかやろう!』って決まれば
全員集まる…みたいなメリハリがあります。
タカシ(宇佐美 貴史選手:現アウクスブルク)が
盛り上げ上手だったんですよ。 - 坪田
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意外! クールなイメージがありますけど。
- 東口
-
そうですか?
しょっちゅう、ロッカーではしゃぎ倒してましたよ。笑
そういうアホなことする人がいないので、
貴重な存在でしたね。 - 坪田
-
ご自身はどういうキャラですか?
- 東口
-
うまいこと後輩にボケさして、良さを引き出す…
とかしたいんですけどね。
どちらかというと引き出してもらいたい派、
いじられたいです。
まとめないし、周りも見ていないタイプなので。笑 - 坪田
-
家庭では?
- 東口
-
ウチは男の子が2人ですけど、奥さんには、
『子どもが3人いるみたい』ってよく言われます。
この間、奥さんが熱を出して、
子ども二人を食事に連れて行ったのですが、
ひとりに食べさせていたら、もうひとりがお水倒したり、
ウロウロしたり…。
奥さんはよく二人同時に見れているなって
あらためて感心しました。 - 坪田
-
家を空ける期間が多いから奥さんの存在は大切ですね。
- 東口
-
そうですね。
リーグ戦が週1試合、カップ戦が月に2〜3試合、
代表戦に行ったら、1回で10日間ぐらい家を空けますから。 - 坪田
-
家のことで奥さんが決めたことに口は出さないんですか?
- 東口
-
家のことは基本的に奥さん主導。
たまにジャブ打って様子を見ますが、
“響いてないな”って感じたらすぐに引くっていう…。笑
奥さんにはホント感謝しています。
— 日々の暮らしで大切にしていること
- 坪田
-
今、お住まいの環境は?
- 東口
-
近くに公園があるところです。
そこで休みの日は子どもとボール遊びが出来るので、
家族で暮らすにはとても良い環境です。 - 坪田
-
ご自身にとって、家の存在ってどのようなものですか?
- 東口
-
ベタな言い方ですけど、やはりホッとできる場所ですね。
やっぱり自宅のベッドが一番熟睡できます。 - 坪田
-
やっぱり家で過ごす時間って
“当たり前な時間”だからこそ、とっても重要ですよね。 - 東口
-
あと家では、お風呂で読書したりしながらゆっくりしていますね。
- 坪田
-
そういう家での時間がモチベーションを保つ秘訣ですね。
- 東口
-
あと、ひとりの時間も大切にしています。
5分でも10分でもいいので、とにかく自宅で
自分ひとりで考える時間を持つようにしています。 - 坪田
-
ぼくも、常に誰かと会って話をして…なので、
ちょっとコーヒーを飲む時間を取るだけでも、
その後の仕事の集中力が違います。
流れに任せて仕事をすれば、やらないといけない
ことだけをこなす仕事になってしまうので。
落ち着いて周りへのマネジメントや、
先の展開を考える時間は必要ですね。 - 東口
-
人といると自分のことを考えないから、
一人の時こそ【自分のことをきちんと見る】
大事な時間なんですよね。
例えば、今、モチベーションが落ちている原因は何だろう、
その原因を取り除くにはどうしたらいいか…とか。 - 坪田
-
なるほど。
一日にほんの少し自分を見つめ直す時間があれば、
未来は大きく変わると思います。
— 住まい、家族、これからの理想
- 坪田
-
お子さんたちはサッカーされていますか?
- 東口
-
やっていますよ。
テレビでもよく観てますし、サッカーが身近なんでしょうね。
ボールがあれば、投げるより蹴っています。
たまに教えることもありますよ。
でも周りからも期待されると思うので、
いっそ他のスポーツをやってくれたほうが
いいかもしれません。笑 - 坪田
-
でも、“お父さんみたいになりたい!”って
言ってくれて嬉しいのでは? - 東口
-
確かに。
でも、サッカーをするならフォワードになってほしいです。
華がありますから。笑
点を取る側になってほしいです。 - 坪田
-
理想の家庭像はありますか?
- 東口
-
とにかく温かい家庭でありたいです。
最近心掛けているのは、子どもたちと過ごす時間を取ること。
子どもが成人するまでって、
そんなに沢山の時間があるわけじゃないな、と。
だから、できるだけいろいろなことを
一緒に経験したいと思っています。
その結果、温かい家庭になればいいな…と。 - 坪田
-
今後の目標はありますか?
- 東口
-
近い目標は今のチームで活躍して、
日本代表で守護神になることです。
もうひとつ先の目標は、キーパーコーチになること。
日本代表はキーパーがウィークポイントと言われているので、
自分が指導者となって、
世界で戦えるキーパーを育てていきたいですね。 - 坪田
-
今後の活躍を期待しています!
- 東口
-
ありがとうございました!
— 対談を終えて・・・
- 坪田
-
試合では見せない笑顔と話し方で、
すぐに優しい人だと分かりました。
サッカー日本代表、優勝争いのガンバ大阪と、
常にプレッシャーと戦い続けながらも、
家族の話題の時は、すごくニコやかに
お話しされているのが特徴的でした。
これからもケガにだけ気をつけて頑張って欲しいです。 - 東口
-
始まる前までは何を喋ったらいいのかな?
と思っていましたが、
あっという間に終わってしまいました。
坪田さんと話す中で、改めて考えることもあったので、
自分にとっていい機会になりました。
坪田さん、また別なテーマでトーク第2弾をやりましょう!